ワンピースの物語の中で、最大の謎の一つに「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)とは何なのか。」があります。
過去の尾田先生の発言からわかるようにワンピースを構想した時点でのゴール(物語の核)のようなモノであると想像できます。
たくさんの考察サイトで取り上げられていますが、いまいちピンとくるものがありません。
ぼくの考察自体はまだ物語の序盤で着想をしたのですが、話が進むにつれてこの考察が確信になっていきました。
そしてこの考察を思いついた時点で1巻を読み直すと海賊王であるロジャーがなぜ処刑を受けたのかもわかるような気がします。
それではワンピースの正体とその理由を書いていきます。
ワンピースの正体は〇〇〇
結論から言うと、
ワンピースは世界地図。
実にシンプル。
ワンピース問題は連載開始から時間が経っていることが理由でこんがらがってます。
「複雑は単純の組み合わせ」なんて言葉通りになってます。
理由はこの後で書いていきますが、ワンピースが世界地図だとあらゆる場面で辻褄が合うんですよね。
ネットで検索していてもこの説はヒットしなかったので、新説として読んでください。
ワンピースは実体のあるモノ
ワンピースの考察サイトでは、平和な世界だとか、旅の経験そのものがワンピースだという説をよく見かけますが、「ワンピースは実体のあるモノ」だと尾田先生がSBSで発言しています。
白ひげも“ワンピースは実在する!“と言っていますね!とにかく目に見えて触れるものなのでしょう。
これでひとまず上記のような、実体のないモノ説は否定されます。
着想はONE PIECEのピースという言葉から
ぼくは趣味で英語圏によく旅行するんですが、PIECEという単語を聞いて浮かぶものは『欠けた何か』、『大きな要素の中の一つ』です。
カットされているピザみたいなイメージです。
そのため、ワンピースの正体は本来あるはずだった『世界に欠けた何か』と思いました。
空白の100年も時間の流れからすればワンピース(ひとかけら)に当てはまります。
ワンピースの世界に欠けているもの
ワンピースの世界に無いものは、もちろんたくさんあります。
それこそ現代社会の便利なツール、スマートフォンやクレジットカードなどいろいろありますよね。
ただワンピースの世界において、絶対なくてはいけないものが欠けているんです。
みなさん、ドラゴンクエストをプレイしたことがありますか?
主人公はある一つの村から冒険を始め、城や町の問題を解決して仲間を増やし、大事な道具を手に入れて冒険を進めていきます。
そして一つの村から始まった冒険は船などの乗り物を手にして新たな大陸、島へと進めていくのですが。
どこに行くか目的地がわからないと大海原を冒険できません。
そこで地図を見ながら船を進めていきますよね。
そうなんです。
世界地図です。
ワンピースの世界にも当然なくてはならない世界地図やら地球儀の描写が一切ないのです。
誰も疑問を持たないかの如く。
ワンピースの根拠
ここまでの流れから、
失われた100年前の『世界の本来の姿』を示すモノ
上記のように仮説を立てると、あらゆるシーンで納得がいったのです。
ロジャーの発言に合致する
ロジャーは絞首刑になる前に「この世のすべてをそこに置いてきた」と言っています。
ワンピースが世界地図だと考えると、「東西南北に分断された世界のすべて」が記されており、地図であれば「そこに置いてくる」ことが可能です。
また、世界地図は”ひとつなぎの”という部分にも合致します。
分断された世界を一つにつなぐことができるからです。
唯一世界一周を果たしたロジャーだからできる事ですが、航海の記録を最後の島に置いてきたという事ではないかとも考えられます。
ラフテル=笑い話
ラフテル→ラフ テイル→Laugh Tale
ラフテルとはロジャーが名付けたグランドラインの最終地点。
この世界の正体を最終地点で発見したロジャーは笑う。今まで航海してきた世界は世界政府によってゆがめられた世界であることに。
『何としてでも世界を元に戻したい』
しかしロジャーは自分の病で時間が残されていない。
今の世界と800年前の世界地図を見たときに世界政府の陰謀に気づいたロジャーはこの世界を本来の姿にするというミッションを次の世代に残したいと考える。
しかし自分が行動をするだけの時間がない。
ワンピースの世界での通信手段が限られている。
世界中に自分の声を届けるには公開処刑しかない。
『この世のすべてをそこに置いてきた』というメッセージを次世代に託した。
ここでひとつ仮説を加えると、この公開処刑でのメッセージが古代兵器ウラヌスの能力とするならばロジャーの発言によって大航海時代が始まった理由にもなります。
ウラヌスの正体とは
ポセイドン=しらほし姫。
プルトン=戦艦
ウラヌス=ゴール・D・ロジャー
ウラヌスの正体とは、「地上の生物に自分の意思を伝えることができる」もしくは「地上の生物、物質と意思の疎通ができる」とすると世界中にメッセージを効率よく届けるには公開処刑されなければいけない理由になると思います。
寿命が迫っているのであれば尚更。
麦わらの一味の夢が叶う
ゾロの夢=世界一の剣豪
サンジの夢=サンジは世界中の魚が住む海、オールブルーを見つけること
ナミの夢=自分の目で見た海図を書く
ウソップ=勇敢な海の戦士
チョッパー=ルフィの役に立つ怪物
ロビン=空白の100年の解明
フランキー=世界を一周できる船を作り船大工として乗船する
注目すべきはサンジの夢。
本来の世界では海が一つだったと仮説を立てると、その海こそ「オールブルー」になるのです。
その根拠についてはこちらの記事で解説しています。
登場から時間が経ってもファンから愛されるクジラのラブーン。双子岬の灯台で、レッドラインの壁に頭を打ち続けていたシーンは印象的でしたね。ルフィのアイディアでその自傷行為を止めることができましたが、ラブーンはなぜ壁に頭を打ち付け[…]
正確には地図があって、更に分断された世界を一つにして初めて叶う夢です。
レッドラインをなくせば全てが一つの海になりますし物語のエンディングにはもってこいじゃないでしょうか。
ルフィーやその仲間たちはラフテルで『失われた100年=本来のあるべき世界の姿』を知り、今の世界をねじ曲げた世界政府と戦い本来の世界に戻す最終決戦へと向かうと考えられます。
海軍やその他の海賊とルフィーたちが協力するためには、絶対悪=世界政府という構図ができないと物語を締めくくれません。
疑問点『悪魔の実』の謎
そもそも海軍はなぜワンピースを狙わないんですかね。奪われるのであれば防衛手段をとるのが普通ですがたどり着けない理由があるんですかね?
『カナヅチ』ではたどり着けないとか?
そもそも悪魔の実を食べるとあんなに強い力が得られるのにその代償がカナヅチってバランス悪いですよね…。
それにあれだけ多種多様な実があるのに泳げる実がないのもしっくりきません。
そこで一つ仮説を。
『悪魔の実』はそもそもカナヅチにするためのモノだったのでは?
特定の民を泳げなくして島に幽閉するためにあったのでは?
たとえば反逆者『Dの一族』などを。
Dの一族については謎が多いですしDの意味がまだわかりませんが、悪魔の実はどこかの孤島に誰かを幽閉するため、制限するために存在していたと考えたら面白いかなと思います。
なぜルフィはゴムゴムの実
これも初期の段階から疑問だったんですが、
「なぜルフィはゴムゴムの実なのか?」
その他のジャンプ漫画の場合、主人公の能力は「かっこいい」が定番。
それがゴムって…。エースのメラメラの実の方が主人公っぽいですよね。
そこで仮設を1つ。
「ゴムゴムの実」この物語のキーの一つでは?
例えばゴムでないとたどり着けない場所(ラフテル)があるとか、ゴムの特性を(絶縁体)活かす場面がエネル以外であるとか?
宝樹アダムと陽樹イブに何か関連性があるのか?
謎はまだまだありそうですがもしかしたら
「ロジャーが食べていたのがゴムゴムの実」
こんなふうに考えると面白いですよね!
【ワンピース】ひとつなぎの大秘宝とは?まとめ
ワンピースの正体は世界地図という説についてお話させて頂きました。
大抵の出来事は世界の真の姿を知りその世界を取り戻すためとして話を読み進めるといまだ正体のわかっていない伏線も補って考えられると思います。
その正体は意外と単純で、ワンピースの世界観に浸ってしまうと見落としてしまうかなと思います。
まるで20世紀少年のともだちの正体のように。
いかがでしたでしょうか?
良かったら1巻を読み直してください。序盤だけで地図がない違和感を感じてもらえると思います。